デジカメの画像をパソコンに保存したり、友人とのメールのやり取りや Webサイトを見たり、ネットショッピングを楽しんだりと、ごく普通にパソコンライフを楽しんでいたYさん(29)。
最近、新しいパソコンに買い替えた。しかし、困ったのは古いパソコンの処分。
困ったYさんだったが、「面倒だし、近所のゴミ捨て場に捨てちゃえ」という結論を出してしまった。
そして、ある日の深夜、人目を忍んでこっそりゴミ捨て場に不法投棄したのだった。
翌朝、Yさんがゴミ捨て場を見ると、パソコンはなくなっていた。
それから何もなく2か月ほどが過ぎた頃、Yさんは迷惑メールの数が急に増えたことに気付いた。
そして、友人からの電話に驚いた。
「Yさん、出会い系サイトに顔写真入りで登録したの?」
教えられた出会い系サイトを見ると、確かに自分の顔写真が掲載されている。
さらに、複数の友人からも違う出会い系サイトやアダルトサイトに自分の写真が使われているというのだ。
中には、友人と一緒に撮った写真もあった。
「どうしてこんなことが・・・」パソコンに詳しい友人の相談し、要らなくなったパソコンを捨てたことを話すと、
「原因はそれかもしれない」と言われ、激しく非難された。
Yさんが不法投棄したパソコンのどこかに、デジカメの画像が保存されたままになっていたのではないかというのだ。
そう、Yさんは、パソコンを捨てる前に初期化していなかったのだ。
「Yさんが捨てたパソコンは、回収されてゴミ捨て場からなくなったんじゃなくて、誰かが持って行ったんだよ。これから、まだいろいろなトラブルが起こるかもしれない・・・」友人は、暗い口調でYさんに告げた。
それからしばらくして、Yさんはクレジットカードの請求明細を
見て愕然とした。身に覚えのない購入履歴があるのだ。
「あっ!まさか・・・」Yさんは、ネットショッピングなどがすぐに楽しめるよう、IDやパスワードをすべてブラウザに記憶させていたのだ。そして、それらの大切な情報が残されたまま古いパソコンを捨てていたのだ。
「面倒だからって、安易にパソコンを捨てたのがすべての原因なんです」と、うつむいて話すYさん。
しかし、Yさんが被る代償は、もはや終わりのない事態に発展していた。
インターネットの掲示板のいたるところに、Yさんのプライベートな情報や画像がアップされていたのだ。
そのことにYさんが気付くのはいつになるだろうか・・・。
そして、それらの情報や画像は、すでにたくさんの人がダウンロードしていたのだった。
これは一つの例ですが、このような事は実際に起こりえるみたいです。
パソコンの廃棄にはくれぐれも注意しましょうね!
ではまた!